横浜思春期問題研究所付属相談室『横浜保護者の相談室』では神奈川県横浜市の大倉山と東白楽の2駅で、中学生と高校生の相談・カウンセリングやその保護者のかたの相談をお受けしています。東急線沿線の川崎市や世田谷区、目黒区、大田区のかたもご来所ください。

 さて、私立中高一貫校の中学生で進級が危ぶまれていたり、転学を勧められている場合ですが、原理原則はその中学校に在籍できるなら在籍したほうがよい、ということをアドバイスしています。ただし、成績が高校進学条件に満たない場合は、高校は別の学校に行く覚悟はする必要があります。高校受験の仕方はご相談いただいた方が良いですが、1点ご注意があります。保護者のかたは、進級条件をクリアさせるために個別の学習塾さんなどを頼る場合があると思います。しかしここは落とし穴なのです。もし個別塾に通うことによってこどもさんが新しくやることが増えるなら、入塾は要検討だと思います。
 これは個別塾さんへの営業妨害ではないのです。少々落ち着いてこれからのお話を読んでください。
 まず、こどもさんがなぜ勉強ができなくなったかをよく考えることです。入学試験をクリアしているのですから、学習能力に問題はないはずです。それでもできなくなっているのです。それは、心理面が介在しているからです。この心理面を検討せずに、これまでの「やれやれ」はもう無理なのです。このことをわからずにハードルを上げるのは、テトリスのゲームオーバー状態です。
 ここがわかっていただけるかどうかでその後の展開が変わります。