私たちの相談室では、中学生や高校生を対象とした
いじめの対応(SNSトラブルを含む)
性被害のトラウマケア
性非行や性問題行動(性加害)の予防プログラム、
私立中高一貫校性や高校生の進級進学問題(留年と退学)
の対応に豊富な実績と自信があります。
私たちの相談室は、公的相談機関のスタンダードの徹底と莫大な税金が投入されているバックボーンの強さを承知しており、またリスペクトしています。私たちの相談室としても、こどもさんの相談には公的相談機関が第一選択だと考えています。
一方で、私たちの相談員(研究員)は長年にわたって公的相談機関に勤務していましたから、公的相談機関という巨人はちょっとした小回りが効かないこと、そして人の人生上の相談は個別性と変動性が大変高く、スタンダードでは取りこぼしが大きくなってしまい、個別具体的な相談には最適化できないことも承知しています。
その上で私たちの相談室の強みは2点、強調したいと思います。
(1)「誰が相談を引き受けるのか」ということ。
(2)民間相談機関で相談を受けるメリットとして時間短縮ができるということ。
この2点については多少解説が必要でしょう。
相談・カウンセリング・心理療法は、その考え方や方法に違いはありますが、相談をする人と相談を受ける人の関係性のダイナミクスを大なり小なり使うことになります。私たちの相談室の相談員は長年にわたり、正統な心理療法のトレーニングを受けています。だからと言って私たちは、困りごとやお悩みに対してカウンセリングや心理療法こそ最適解だというつもりは毛頭ないのです。仮に過酷な人生だとしても、カウンセリングや心理療法を受けなくても、それでも人は生きていくという人間観を持っています。まあそこまで言うと少々極論ではありますが、実際、困りごとや悩みを抱えているすべての人にカウンセリングや心理療法が必要なわけではないでしょう。とはいっても、人生上の困難な局面では、人間誰しもちょっとしたアドバイスが欲しいこともあるわけです。簡単にいうと、助言で済むような相談もかなりの数あるわけです。それならばAI相談を活用すればいいではないかと考えるのはいささか浅知恵です。ちょっと例えを引いてみます。浅いプールで泳ぎの練習をしいる人が実際の海峡を泳ぎ切ることができるでしょうか?やはり大きくて深いプールで泳ぎ方を練習した上で、あまり距離のない陸と島の間を実際に泳いでみるといった練習は必要だと思います。このことを言い換えますと、人間の困りごとや悩みに対応するためには、実際に人間の困りごとや悩みの奥深さを知っておく必要がある、ということです。人の困りごとや悩みというものは、困っている人や悩んでいる人の思考パターンをうまく捉えて適切なアドバイスを言えることや人生経験での類似の現象から帰納的に解決法を伝えられることもあると思います。極論、心理支援の専門家ではない人のアドバイスを受けることや困っている自分自身で考え抜くことで、目指すゴールに辿り着くことはできるでしょう。ちょっとした泳ぎ方を知っているだけでもドーバー海峡を泳ぎ切ることもできる(?)わけです。
ですから、トレーニングを積んでいるプロというのは何をしているかというと、余分なものはなるべく引き算して必要なことを囲い込み、それに集中していただく場を提供できること、すなわち必要十分を承知しているので、結果として時間短縮をしているのです。いってみれば、自分で考え抜いて辿り着いたゴールとプロに並走されて辿り着いたゴールは同じだけれども、消化している時間が違うということです。プロとは問題解決の時間短縮に責任を負っているし、サービスの利用者はそこにサービスフィーを払っていると考えていいでしょう。付言いたしますが、時間短縮は「自分で考えるよりも早い」ということであり、「(なんでも)早くできる」ではありません。
私たちの相談室では、長年の正統な心理療法のトレーニングはもちろん、調査研究も数多く行っています。調査研究と臨床実践が私たちの強みです。